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[16458]   omegaboo      2016/10/29(土) 13:48
 川崎重工創立120周年記念展
 


坂川さんのおられた会社の120周年記念展に私も行ってきました。
(動画にしてみました)
https://youtu.be/VUgeq6dtREE

全ての塗装が剥がされて、75年前のオリジナルのジュラルミン肌に歴史の重みを感じました。
長年の間にオリジナル部分がなくなってダミーとなっていたエンジン上部のカバーもほぼオリジナルの構造に造り直されていたり、復元にあたってのプロジェクトメンバーの皆さんの並々ならぬ熱意を感じることが出来る素晴らしい展示でした。
それにしても75年も前にこれだけの工業製品を仕上げられた当時の技術者魂に驚くばかりです。

隣で何気に聞こえてきた「爺さんは昔これに乗っておったんじゃ」と(おそらくお孫さんに)かなりご高齢のお婆さんが話しておられるのを耳にして、一層、迢迢たる年月の流れを感じました。

 
[16459]   坂川 典正 [URL]      2016/10/30(日) 20:51
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


Booさま、わざわざ御覧くださって有難うございます。120周年・・・うーん私の手元にある冊子は『90年の歩み』ですから・・・XT−4初飛行の翌年の『小史』だったんですねぇ・・・ ところで、飛燕の設計者(というか、当時の設計部長だったから、みんなこのヒトの設計になっちゃっているんですが)土井武夫さんの『飛行機設計50年の歴史』(酣燈社1989)によれば、飛燕の翼胴結合は左右各6本のシアーボルトで行っている・・・とあります。彩雲さんのご心配は、これで解決! 写真を御覧あれ! 土井先生には学生時代YS−11の艤装(エアコンetc)の講義を聴いたけど、さっぱり判らなかった覚えが・・・会社に入るときの面接官だったり・・・入社後も顧問室が私の席からほんの10m先だったり・・・と、(私から言えば・・・ですが)非常に近しい間柄ではありました。

 
[16460]   坂川 典正 [URL]      2016/10/30(日) 20:56
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


『飛行機設計50年の回想』(酣燈社1989)の誤りでした。ごめんなさい! 

 
[16463]   彩雲(あやも)      2016/10/31(月) 05:06
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


> 土井武夫さんの『飛行機設計50年の歴史』(酣燈社1989)によれば、飛燕の翼胴結合は左右各6本のシアーボルトで行っている・・・とあります。彩雲さんのご心配は、これで解決! 

昨日撮影されたような写真に感じますが、いつ頃の写真なのでしょうか?

この形態であれば、搬入組立は室内でも容易ですね。
垂直尾翼も外してあります。

展示機の垂直尾翼機軸にまっすぐついていたような・・・



 
[16464]   坂川 典正 [URL]      2016/10/31(月) 10:08
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


> 昨日撮影されたような写真に感じますが、いつ頃の写真なのでしょうか?
・・・多分1982〜4年あたりの岐阜基地での写真だとおもわれます。この頃、一回だけ私もパテだらけ?の実物を岐阜基地のエプロンで間近で見てまして・・・こんな小さな機体で頑張っていたんだなぁ・・・と思った記憶があります。屋内だと大きく感じますけどね・・・その時の塗装はグレーだったような・・・

> この形態であれば、搬入組立は室内でも容易ですね。
> 垂直尾翼も外してあります。

 胴体も、翼も水平にカットされた形にして、重量重心の変更に簡単に対処できるように補強していたと土井さんは書いてました。確かに、たったプラスマイナス35mmの重心位置に収めたかったわけですから、この方式(25kgのペナルティ)は、バラスト30〜50kgに比べればはるかに良い選択だったし、取り付け・取り外しも簡単!
>
> 展示機の垂直尾翼機軸にまっすぐついていたような・・・
>
1/50縮尺の図面でも取り付け角は0度のようですね・・・陸軍機だから、離着陸スピードが大きめで、あまり気にしていなかったのかも?



 
[16468]   omegaboo      2016/11/06(日) 18:35
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


坂川さん、彩雲さん、おばんです。
「設計するものは絵心があるほうがよい」とおっしゃられたのは確か土井武夫さんだったと思いますが「川航会」はその流れでしょうか。
坂川さんの水彩画はは大きな構図と細部の緻密な描写の調和がとても魅力的だと僭越ながら思う次第です。
これからの作品も楽しみにしていますので早くいつもの元気になられることをお祈りしてます。

「飛燕」は空冷エンジンに対応した五式戦でも優れた飛行性能を発揮した機体の基本設計のよさが素晴らしいと思います。(普通はそんな簡単な話ではないですよね…)
重心変更に対処できる設計もそうですが、実用性や運用上の柔軟性も見越して設計されたのが土井さん(川崎)流だったのではないでしょうか。
(その点で極力無駄を省いた設計に美しさを追求する堀越技師とは対照的だった⁈)
問題はドイツ製液冷エンジンとの量産技術の差だったんでしょうね。


 
[16469]   坂川 典正 [URL]      2016/11/09(水) 00:07
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


Booさま、いつも私の部屋に来ていただいて、有難うございます。おかげさまで私の方はほぼ完治状態ですが、入れ替わりにカミさんが自宅療養12日目・・・これからまだ半年続きますので、ちょいと大変で・・・
>
> 「飛燕」は空冷エンジンに対応した五式戦でも優れた飛行性能を発揮した機体の基本設計のよさが素晴らしいと思います。(普通はそんな簡単な話ではないですよね…)

ドイツのメッサーの実物を目にして、さらにそれを上回る機体を作ろうとしたのは、ある意味、具体的な目標があっての挑戦だったと思います。急降下制限速度が850kmだったという機体の強度も良かったのでしょう。フォッケウルフの実物があったのでキ100改造にあたって参考になったと聞いてます。それくらい航空機というのは保守的な世界なんです。

> (その点で極力無駄を省いた設計に美しさを追求する堀越技師とは対照的だった⁈)
> 問題はドイツ製液冷エンジンとの量産技術の差だったんでしょうね。
>
クランク軸のローラーベアリングなどは、後のHONDA・S600の時代の先取りで、ちょいとやりすぎ感あり・・・ノーマルベアリングだったユンカースの液冷エンジンだったら良かったのかもしれませんが・・・後方支援を軽視した当時の軍部の考えの無さそのものだったとも言えそうですね。液冷エンジンにこだわりすぎたかなぁ・・・と土井さんは後年もらしてました・・・


 
[16470]   彩雲(あやも)      2016/12/02(金) 08:17
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


> おかげさまで私の方はほぼ完治状態ですが、入れ替わりにカミさんが自宅療養12日目・・・これからまだ半年続きますので、ちょいと大変で・・・

これからは、だんだん良くなる法華の太鼓ですね!
ひと安心です。

> ドイツのメッサーの実物を目にして、さらにそれを上回る機体を作ろうとしたのは、ある意味、具体的な目標があっての挑戦だったと思います。急降下制限速度が850kmだったという機体の強度も良かったのでしょう。フォッケウルフの実物があったのでキ100改造にあたって参考になったと聞いてます。それくらい航空機というのは保守的な世界なんです。

なるほど、ドイツ機の実物を見てたのですね。

レストアされた飛燕を見て気になっていたのですが
垂直尾翼左舷にキャンバーがついているようにも見えるし
ついていないようにも見えます。

曖昧な記憶ですが、109にはこれがついていて
右足を踏まなくても良くなっていたけど速度が増すと
右旋回する・・・ような記述がどこかに・・・・

109の実物があって飛燕を設計したならその辺も
保守的に考えて取り入れている可能性も・・・

丸メカニックなど大昔の本を引っ張り出して見ましたが
そんな記述は見当たりませんでした。

どう思われますか・・・・



 
[16471]   坂川 典正 [URL]      2016/12/03(土) 21:56
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


> なるほど、ドイツ機の実物を見てたのですね。
>
> レストアされた飛燕を見て気になっていたのですが
> 垂直尾翼左舷にキャンバーがついているようにも見えるし
> ついていないようにも見えます。
>
> 曖昧な記憶ですが、109にはこれがついていて
> 右足を踏まなくても良くなっていたけど速度が増すと
> 右旋回する・・・ような記述がどこかに・・・・
>
> 109の実物があって飛燕を設計したならその辺も
> 保守的に考えて取り入れている可能性も・・・
>
> 丸メカニックなど大昔の本を引っ張り出して見ましたが
> そんな記述は見当たりませんでした。
>
> どう思われますか・・・・

彩雲さん、こんばんは。手元の1/50三面図では左右対称のようです。念のためBooさまの動画を見てみましたが、これまたキャンバー無しの感じですね。キ60(重戦闘機;DB601エンジン)とメッサーが模擬空中戦をやったと碇義朗さんの本にありますが、要するに一撃離脱に対抗できる『中』戦闘機がキ61飛燕だったという意味で参考になったとは思います。メッサーに勝てる飛行機を目指したわけですね。艦上機は離陸も着陸もぎりぎりの3点着陸をやりますから、Pファクター的にも右足が要求されるのですが、陸軍機はそこまで考えていない可能性が高いですね。叔父さんが生きているうちに聞いておけば良かったかも。


 
[16475]   彩雲(あやも)      2016/12/29(木) 16:57
 Re:川崎重工創立120周年記念展
 


すっかりご無沙汰です。

>、陸軍機はそこまで考えていない可能性が高いですね。叔父さんが生きているうちに聞いておけば良かったかも。

そうですね!なかんずく生産性重視の飛燕が垂直尾翼のオフセットで解決するような問題を工程を増やす様な小細工をするなんて考えられませんね。

飛燕はその後、かかみがはら航空宇宙科学博物館収蔵庫で公開されているようなので、もう一回確かめようと思って居たのですが、果たせておりません。

別件でたまたま本屋に行って、つい購入してしまいました。手持ちの丸メカニックと重なる部分も多いのですが・・・・





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