| 古代のウィトルウィウスは、天候の地域差で人間が異なるように、建物の配置も変えるべきとし、「北天の下では、ヴォールト式の、特に四方囲まれた、開放的ではないが暖かい方へ向いた室が造られるのが適当であると思われる。これに反し、強烈な太陽を受ける南の方角の下では、暑さの重圧を受けるから、なるべく開放的で、北と東北に向いた室が造らるべきである」と語った★三。が、この地域性は規範となるローマの古典主義からの偏差であり、標準から劣ったものを含意する。ローマ帝国の古典主義建築が地域を超えた最初のインターナショナリズムであったからこそ、同時に地域性の意識が生まれたのである。 |
..2013/12/16(月) 20:10 No.3509 |
|
|