the world is not enough
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今週の展覧会 ..t
菅木志雄展
いくつかのナマの素材が、重ねられたり寄りかかられたり拗じられたりしながら相互に関連性を持たされ、空間のなかに一定の緊張感を作り出す。素材どうしに与えられる操作はとてもシンプルで、かつ、繰り返されることによって、全体として構造のようなものをつくりだす。
「コンクリート柱」の上に「ビニール」が覆うように張られ、その上に「石」が重石として置かれることで固定される。ここで「コンクリート柱」や「石」はそれぞれ個別の形やシミがあって、ひとつとして同じものはない。「ビニール」は大きく一枚にされているが場所によって伸びやシワの入り方が違って一様ではない。「コンクリート柱」「ビニール」「石」という言葉では、あるいはインスタレーションを成立させている、それぞれが担わされた機能としては単一のものであっても、個別には全く違う。だからそれぞれの場所で起きている関係性は、全く同じと言っていいが、実際には引張力や摩擦力は違うしビニールが切れそうになっているところもあったりする。この多様性と均一性が併存している状態はしかも、いかようにも大きくしたり小さくしたりが可能で、全体性に限界がない。限界はないが都度、全体はある。
この感じ。
いまさらなんだけど、「多分律」はちょっとなにか他のものと違う気がする。
ただし、「作品」である以上、「作品」にはひとつのシステムというルールは当然なのだけど全体がシステムに担保されているためにそれはそれで窮屈でもある。それと、どうしても組立が意味論的になってしまうので、現象が現れない。現象が現れるようにするためには、スケールを上げないとダメなのかな?と思ったり。
..2015/03/19(木) 01:08 No.3642
浦沢直樹の漫勉 ..t
http://dai.ly/x2iaw2x
同じ職種のクリエーターにしか分かり合えないはずの悩み、発見、葛藤が、違う職種の人間にも追体験できる程度に普遍的であるということ。鼻の話、大友克洋の話、24時間の話、どのエピソードもすごく面白い。
ペン先(手)が考えるということ、イメージを捕まえるのはペン先にしかできないということ、そしてそれを共有しつつ批評するのは、同じ漫画家にしかできない。
..2015/03/12(木) 05:05 No.3641
今週のシネマ ..t
スカイフォール
スパイの業に対して異なる答えを出した兄弟の話。
できる限り世界の複雑さを反映させることで、ファンタジーをリアリティベースにしたこの傾向は、
ダークナイト3部作と似ている。「カジノ・ロワイヤル」は「ジェームズ・ボンド:ビギニング」、
「スカイフォール」は「ジェームズ・ボンド:ライジング」。
大長編ドラえもんの冒険の舞台が宇宙や密林や地底や海底、と毎年変わるたびに、やがてネタが尽きてしまうのではないかと
いう不安が的中したように、ダブルオーの敵も随分前にいなくなった。内面に向かい、シリアスになることで、
軽薄なスパイらしさが失われてしまったのは、むべなるかな。これらより大分はやく、ドラえもんはジャンレノになった。
並行して、敵のアジトとQ課のオフィスは長大なセット(インテリア)ではなくなり、
殆どがリノベートされた既存建物でのロケになっていった。
今回のメモ:
@小道具が掌紋認証式ワルサーと位置情報送信センサーのみ。Q課ができることは当然ハイテク=IT化されすぎて
(どんなことも大抵コンピュータで出来てしまうのだろう、というものの見方が世間的に常識になった)、
ギミック極少(「ペン型爆弾などアンティーク」)。
A初代コネリーへのオマージュとしてのアストンマーチンDB5の登場シーンのジェームズ・ボンドのテーマが、
ジョン・バリーのオリジナル音源になっていた。
Bボンド・ガールはM(ジュディ・リンチ)。
CMの査問委員会での演説「かつて強大であったMI6はいまや弱くなり、敵も見えづらく複雑になっていて、
体で情報を取ってくるようなスパイの存在意義も殆どない。しかしそれでも我々は。。。」という下りは、スパイ映画と、
(007が象徴する)イングランドの行く末を睨んだ宣言のよう。M=Mary
Dイヴ・マニーペニーが現場からデスクワークへ移った経緯
Eダブルオーが裏切るプロットは、「ゴールデンアイ」と同じ。ただし今回は私利私欲ではなく、
母=Mをめぐっての愛憎の物語。
Fイスタンブールスタートなのも第一作へのオマージュ。たぶん。列車の上での格闘はあらゆるアクション映画で登場するが、
ダブルオーシリーズではあったかな?
..2012/12/31(月) 00:53 No.3279
Re:今週のシネマ ..t
再見。
やはりよく出来たプロットだなあ。
M=母は、Mary=女王陛下でもある、と。
次回作が「スペクター」という先祖返りの物語は続く。
..2015/02/11(水) 06:26 No.3640
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