| NHKスペシャル 中国文明の謎 第一集 儀礼は、夏王朝に軍事力以外に統治するシステムとしてはじまった。 自然を超越した力を象徴する龍を王権に融合させた。 その後の殷も、宮廷儀礼のシステムを受け継ぐために、宮殿だけは破壊せずにそのまま利用した。 宮廷儀礼と龍は歴代王朝の正当性を象徴するものとして、清まで使われた。
NHKスペシャル 中国文明の謎 第三集 中華(夏)思想を作ったのは始皇帝。 兵馬俑に彩色された白黒赤青黄の五色は、産出される各地の土壌の色。多様な民族を統一したことの表れ。←服装も顔もすべて違う。 北極星=帝、極廟=北極星の象徴として置く。王→皇帝。 中華思想(自分を中心に、南蛮、西戎、北狄、東夷、という一段低いものを置く)、日本は東夷。 中華思想は、西の辺境に発祥した秦(馬の飼育に長けていた遊牧民西戎)が必要とした思想。中原(殷、周、春秋時代)からは見下されていたが、度々中原と争い、中原は危機感を覚えて同盟を結び、夏王朝以来の儀式で結束を固める。夏の王を名乗り、歴史的な正当性を傘にして中国の中心に夏があるという思想→中央の夏(華)。 秦支配に従わなかった習俗の残る各地を治めるため、中原を指していた夏の範囲を西寄りに広げ、野蛮とされていた秦も含めて夏とする。かつ、秦に従った国も夏とみなすという発想の転換によって、全土を夏としていく→中華思想。 占領地で子供を産み、夏子とし、同化していく。夏の権威によって反発を抑える。→いまも同じだな。 皇帝に従う国を柵封国として保護する漢のシステムは、秦の中華思想のシステムから受け継がれた。 中華をさらに強化するために宇宙のシステムを取り入れ、天の世界を模した都を西安につくる。都の配置は10月の星座。→極廟は北極星に重なる。中華帝国。自分が統治する世界は天と同じように巡る。 「中国は多数の民族が結合してできた多くの人口を持つひつとつの国家である。中華民族は光栄ある革命伝統と優秀な歴史的遺産を持つひつの民族である(毛沢東)」 中国の永遠の課題。
宮廷儀礼、漢字(殷)、中華思想。これらは、多民族を一つにまとめるために必要なシステム。 |
..2012/12/21(金) 01:34 No.3276 |
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