| 「たよりない現実、この世界の在りか」展
徹底的に作りこまれた、あり得たかもしれない現実の似姿としてのホテルの、虚構と分かっていながら違和感のないディテール。それが返って表層の持つ圧倒的な力、僕たちの認識のたよりなさを露呈してしまうように思えた。この場で目論まれていることとは違うところかもしれないけど。 内容はタレルのようだったり鏡の世界だったりわりと既視感はあるものの。
泥象(でいしょう) 鈴木治の世界
良かったのは掌上泥象のシリーズ。マケットサイズのものがそのまま小品になっている。いくつかのパターン(太陽、雲、風)を繰り返す。それと(タイトル失念)詠む陶の群としての作品。連歌のような。
一方は完璧なインテリア。外観がないということは人間の経験に及ぼす非現実感の操作に適す。一方は外観(外形)しかない。ふたつとも、構造がない(見えない)。 |
..2014/08/22(金) 01:48 No.3603 |
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