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9日の米株式相場は小幅に続伸し、ダウ工業株30種平均は前週末比5ドル33セント(0.0%)高の1万6025ドル53セントで終えた。米景気の勢いが増しているとの期待から買いが続いた。セントルイス連銀のブラード総裁が同日午後の講演で、良好な経済指標が相次いでいることで量的金融緩和の縮小に踏み切る可能性が増したと発言。量的緩和の早期縮小を警戒する売りでやや伸び悩んだが、上昇を保って終えた。 6日発表の11月の米雇用統計など良好な米経済指標の発表が続いている。9日の市場でも景気拡大期待を手掛かりとした買いが続いた。同日は重要な経済指標や主要企業の決算など相場を大きく動かす材料の発表がなく、ダウ平均の値幅は約43ドルと方向感に乏しい展開だった。 機関投資家の多くが運用指標とするS&P500種株価指数は前週末比3.28ポイント(0.2%)高の1808.37で終え、11月27日以来、1週間半ぶりに過去最高値を更新した。ハイテク関連の比率が高いナスダック総合株価指数は同6.231ポイント(0.2%)高の4068.751で終え、2000年9月7日以来の高値をつけた。 業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち8業種が上昇。「素材」や「金融」の値上がりが目立ち、「公益事業」と「一般消費財・サービス」が下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億株(速報値)。ナスダック市場は約16億7000万株(同)だった。 ゼネラル・エレクトリック(GE)や石油のシェブロンが上昇。金融のJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスも上げた。アメリカン航空とUSエアウェイズによる合併で誕生した新生アメリカン航空は9日にナスダック市場へ上場し、初日は24.60ドルで取引を終えた。 一方、11月の世界販売が伸び悩んだ外食のマクドナルドが下落。映画・娯楽のウォルト・ディズニーが売りに押された。
Dow Jones Industrial Average 16,025.53 +5.33 +0.03% NASDAQ Composite Index 4,068.75 +6.23 +0.15% S&P 500 Index 1,808.37 +3.28 +0.18% Russell 2000 Index 1,129.46 -1.92 -0.17% PHLX Semiconductor Index 516.81 +1.17 +0.23% Gold - Electronic (COMEX)... 1,240.30 +11.30 +0.92%
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