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Dow Jones Industrial Average 15,914.62 -94.15 -0.59% NASDAQ Composite Index 4,037.20 -8.06 -0.20% S&P 500 Index 1,795.15 -5.75 -0.32% Russell 2000 Index 1,123.78 -5.34 -0.47% PHLX Semiconductor Index 511.20 +1.80 +0.35% Gold - Electronic (COMEX)... 1,223.40 +2.60
3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。終値は前日比94ドル15セント(0.6%)安の1万5914ドル62セント。1万6000ドル割れは約2週間ぶり。下げ幅は150ドルに迫る場面もあった。新規の売り材料は見あたらなかったが、世界的な株安を背景に利益確定売りが優勢となった。米金融緩和の縮小への警戒感も売りのきっかけになったという。 ダウ平均の3日続落は9月19〜25日(5日続落)以来、約2カ月ぶり。 この日は注目度の高い米経済指標の発表はなかった。欧州市場で主な株価指数が軒並み下落したほか、ブラジルやトルコなど新興国でも株価下落が目立った。投資家心理が悪化し、米国株の売りにつながった。 最近の経済指標の改善を受けて米景気の先行き期待が高まった半面、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的金融緩和に伴う証券購入の減額に踏み切るとの観測が一部で浮上。今週末に発表予定の11月の米雇用統計を控え、持ち高を調整する売りが相場を押し下げた。 ダウ平均は前週に過去最高値を更新し、週間ベースでも8週連続の上昇となっていた。足元は新規の買い材料に乏しく利益確定の売りが出やすかった。 7月に財政破綻したミシガン州デトロイト市を巡り、退職者年金の減額を認める司法判断が下ったと伝わった。これをきっかけに米経済への悪影響を懸念する売りも出たようだ。 ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落。前日比8.06ポイント(0.2%)安の4037.20となった。 業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「素材」や「金融」など5業種が下落。「公益事業」や「生活必需品」などが上げた。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約18億株(同)。 自動車大手のフォード・モーターが下げた。11月の米新車販売台数は市場予想を上回ったが、相場の地合い悪化に押された。化学のデュポンや製薬のファイザー、クレジットカードのビザも安い。 電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが急伸。同社の量産型セダンの出火問題への懸念が後退した。アナリストが投資判断を引き上げたアップルも高い。株主のファンドが経営陣の変更を提言した衣料のアバクロンビー・アンド・フィッチも買われた。
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