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バイオベンチャーのユーグレナは10日、SMBC日興証券や技術開発支援のリバネス(東京・新宿)とベンチャーキャピタルファンドを設立した。同日、出資企業が出資額の80%までを損金算入できるベンチャー投資促進税制のファンドとして認定を受けた。日本たばこ産業や三井不動産などが出資者として参加し、20億円規模を集めた。2015年内に50億円以上のファンドを目指す。 投資対象は国内でものづくりをする研究開発型ベンチャーとする。初期投資が大きく、柔軟な資金調達や設備の保有が難しい新興企業を支援する。 ユーグレナ子会社のユーグレナインベストメントが中心となって投資先企業を選ぶなど実務を担当する。ベンチャー投資のほか、出資企業とベンチャー企業の仲介を手掛ける。ユーグレナや出資企業は、有望なベンチャー企業に対して共同研究を持ちかけたり、経験豊富な人材の派遣やオフィスなど施設を提供したりする。出資だけでなく人・モノ・金をセットにした支援体制を整えて、ベンチャー企業が大企業と組んで成長する流れを後押しする。
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