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Dow Jones Industrial Average 17,852.48 -106.31 -0.59% NASDAQ Composite Index 4,740.69 -40.06 -0.84% S&P 500 Index 2,060.31 -15.06 -0.73% Russell 2000 Index 1,167.21 -15.22 -1.29% PHLX Semiconductor Index 693.00 -10.11 -1.44% Gold - Electronic (COMEX)... 1,203.70 +13.30 +1.12%
8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。終値は前週末比106ドル31セント(0.6%)安の1万7852ドル48セントだった。下げ幅が100ドルを上回るのは10月22日以来およそ1カ月半ぶり。原油先物相場が下げ基調を強め、石油株に売りが膨らんだ。世界経済の先行き不安も相場の重荷となった。 この日のニューヨーク原油先物相場は一時1バレル62ドル台後半と、約5年4カ月ぶりの水準まで下げた。シェブロンやエクソンモービルといった石油株が軒並み売られ、ダウ平均を押し下げた。下げ幅は150ドルを超える場面もあった。 原油安は需要の低迷が背景にあるとの見方も根強い。欧州や中国景気に対する先行き不透明感に加え、日本では7〜9月期の実質国内総生産(GDP)改定値が速報段階から下方修正されるなど、改めて世界経済の成長鈍化が意識された。 加えて米株式相場がこれまで過去最高値圏で推移してきたことも、利益を確定する売りを誘いやすかったという。 一方で、ダウ平均は下げ幅を縮小する場面もあった。米景気が拡大基調を維持しているとの見方が相場を支えた。 業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」や「素材」など6業種が下落。一方で「公益事業」や「金融」が上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億1000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億2000万株(同)だった。 2015年の設備投資を前年比で2割削減する方針を示した石油大手のコノコフィリップスが売られた。11月の既存店売上高が市場予想以上に減少した米マクドナルドも大きく下げた。石油株とともにダウ平均を大きく下押しした。米航空大手のアメリカン航空グループも安い。11月の旅客輸送が減少したことを売り材料視した。 一方で、航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)や保険のトラベラーズ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが高い。同業を1兆円強で買収すると発表した製薬大手のメルクも買いが優勢だった。
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