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Dow Jones Industrial Average 17,055.87 -116.81 -0.68% NASDAQ Composite Index 4,508.69 -19.00 -0.42% S&P 500 Index 1,982.77 -11.52 -0.58% Russell 2000 Index 1,118.72 -10.65 -0.94% Gold - Electronic (COMEX)... 1,223.70 +1.70 +0.14%
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。終値は前日比116ドル81セント(0.7%)安の1万7055ドル87セントとこの日の安値で引けた。欧州の景気不安を警戒した売りが優勢となったほか、租税回避問題も相場の重荷となった。
英金融情報会社マークイットが発表した9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)が9カ月ぶりの水準に低下した。欧州の主要な株価指数が軒並み下落したことを受けて投資家心理が悪化し、米市場でも売り材料視された。
米財務省などは前日に米企業が米国内での法人税軽減を目的とした海外企業の買収に対する対抗措置を発表。製薬のアッヴィなど海外企業との合併を進めている企業の株価が下落したことで、警戒感が高まった。
地政学リスクも意識された。米政府は22日に米軍などが過激派「イスラム国」を標的にシリア領内で空爆を始めたと発表した。国際的な不透明感が高まり、買いを手控える投資家もいた。先週に過去最高値を更新しただけに、利益の確定を目的とする売りも相場を押し下げた。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続落。同19.001ポイント(0.4%)安の4508.688となった。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落。「生活必需品」や「資本財・サービス」の下げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約17億8000万株(同)。
医療保険のユナイテッドヘルス・グループや映画・娯楽大手のウォルト・ディズニー、マイクロソフトが安い。ファストフード大手バーガーキング・ワールドワイドも売られた。8月にカナダ企業の買収で合意していたが、租税回避の狙いもあったとされており当局が対抗措置の導入を決めたことが売り材料視された。中国の電子商取引アリババ集団は利益を確定する売りが続き下げた。
広告に関する新サービスの開始が伝わったフェイスブックが反発した。買収問題に対し著名投資家が訴訟も検討しているとの報道から思惑が交錯した製薬のアラガンも高い。クルーズ客船のカーニバルが好決算を材料に買われた。アップルや金融大手のJPモルガン・チェースもしっかり。
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