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Dow Jones Industrial Average 16,222.17 -114.02 -0.70% NASDAQ Composite Index 4,307.60 -25.71 -0.59% S&P 500 Index 1,860.77 -11.48 -0.61% Russell 2000 Index 1,195.66 -9.38 -0.78% PHLX Semiconductor Index 576.69 -0.50 -0.09% Gold - Electronic (COMEX)... 1,330.40 -28.60 -2.10%
19日の米株式相場は3営業日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前日比114ドル2セント(0.7%)安の1万6222ドル17セント、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は同25.711ポイント(0.6%)安の4307.602でそれぞれ終えた。米連邦準備理事会(FRB)が利上げの再開時期を市場の想定よりも前倒しするとの思惑が浮上し、市場心理を冷やした。
米連邦公開市場委員会(FOMC)がこの日公表した、委員による2015、16年の政策金利見通しが市場予想に比べ高かった。さらにイエレンFRB議長が記者会見で、量的緩和に伴う証券購入の終了後、利上げ開始までの期間の目安を「6カ月程度」などと述べた。
こうした材料を受けて米長短金利が急上昇したことも株式市場で嫌気され、ダウ平均の下げは200ドルを超える場面があった。
ただFOMC委員は14〜16年の米実質国内総生産(GDP)の伸び率見通しの上限を引き下げるなど、米景気の拡大ペースを依然、緩やかとみている。市場で早期利上げへの警戒感が一方的に高まる展開にはならず、株式相場は取引終了にかけて下げ幅を縮めた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億6000万株(速報)、ナスダック市場は約19億6000万株(同)。業種別S&P500種株価指数は「公益事業」や「資本財・サービス」など全10業種が下落した。
個別銘柄では、朝方発表した四半期決算が寒波の影響で伸び悩んだ物流大手フェデックスが安い。同業のUPSもつれ安した。前日夕に発表した決算内容が市場予想に届かなかった情報技術(IT)のオラクルも下落。大幅減益決算を発表した文書・画像処理ソフトのアドビ・システムズも売られた。過去の大規模リコール(無償回収・修理)問題について和解金支払いで米司法当局と合意したトヨタの米預託証券(ADR)も安い。
一方、決算が最終黒字に転換した住宅のKBホームが大幅高。同業のレナーなどもつれて上げた。現物商品取引事業の売却を発表したJPモルガン・チェースも上昇した。
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