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Dow Jones Industrial Average 16,340.08 -11.17 -0.07% NASDAQ Composite Index 4,323.33 +16.14 +0.38% S&P 500 Index 1,868.20 +0.57 +0.03% Russell 2000 Index 1,191.37 +4.32 +0.36% PHLX Semiconductor Index 574.92 +4.84 +0.85% Gold - Electronic (COMEX)... 1,367.20 +20.50 +1.52%
12日の米株式市場でダウ工業株30種平均が小幅ながら3日続落した。終値は前日比11ドル17セント(0.1%)安の1万6340ドル8セントで終えた。世界景気の先行き不透明感からアジアや欧州の株式相場が下げ、米国株にも売りが波及した。ただ、各国の金融市場から流出した資金が米国株に流入した面があり、ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を縮めた。
世界経済をけん引する中国の景気減速懸念が強まっているほか、この日はユーロ圏の1月の鉱工業生産が市場予想に反して減少した。原油先物など商品相場が下値を探る動きとなったことも市場心理を冷やし、運用リスクを取りにくくなった市場参加者が米国株にも売りを出した。ダウ平均の下落幅は一時90ドルを超えた。
もっとも、投資家は新興国に比べて米国のような先進国の株式を安全とみて資金を移しているという。売り一巡後のダウ平均は小幅上昇に転じる場面もあった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前日比16.145ポイント(0.4%)高の4323.332で終えた。前日までの下落を受けてIT(情報技術)株全般に投資妙味が強まり、買いが入ったとの見方があった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億6000万株(速報)、ナスダック市場は約20億7000万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「資本財・サービス」や「電気通信サービス」など6業種が下落。「公益事業」などが上げた。
製薬のファイザーは下落率がダウ平均構成銘柄で最大だった。鎮痛剤「セレブレックス」の特許延長申請が却下されたのが手がかり。午後にニュースが伝わると、取引が一時中断される場面があった。
衣料のエクスプレスが大幅安。四半期の減益算とあわせて慎重な収益見通しを示したことを嫌気した。
一方、電気自動車(EV)のテスラが高い。米ニュージャージー 州が自動車ディーラーを介さない直営店舗での自動車販売を禁じたことが明らかになり、テスラは同州内での販売が難しくなった。ただ同社株は前日まで下げていたため、この日は見直し買いが入った。
ダウ平均構成銘柄では石油のシェブロンやネットワーク機器のシスコシステムズの上げが目立った。
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