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Dow Jones Industrial Average 16,168.03 -153.68 -0.94% NASDAQ Composite Index 4,277.30 -30.82 -0.72% S&P 500 Index 1,845.73 -13.72 -0.74% Russell 2000 Index 1,176.36 -6.67 -0.56% PHLX Semiconductor Index 560.23 -3.60 -0.64% Gold - Electronic (COMEX)... 1,351.40 +29.80 +2.26%
3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落した。終値は前週末比153ドル68セント(0.9%)安の1万6168ドル3セントで、2月21日以来約1週間ぶりの安値を付けた。ウクライナ情勢に端を発した地政学リスクの高まりを警戒した売りに押された。ダウ平均の下げ幅は250ドルに達する場面もあったが、下値では押し目買いも入り、引けにかけて下げ幅を縮小した。 ロシアのプーチン大統領がウクライナ南部のクリミア半島へ軍事介入の方針を決めた。米欧などが経済制裁を検討するなど主要国間の対立が深まっており、週明けの金融・資本市場では日本株が売られたほか、欧州でも主要国の株価指数が急落。運用リスクの高い資産を回避する流れが強まると、米国にも株式売りが波及した。 米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月の製造業景況感指数は市場予想を上回って改善した。1月の個人消費支出も市場予想以上に伸びるなど、米景気の先行き不透明感がやや後退。地政学リスクが意識される一方で、米経済への期待感が相場を支える格好となり、下値では押し目買いも入った。 ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落。前週末比30.818ポイント(0.7%)安の4277.301だった。前週末に過去最高値を更新したS&P500種株価指数は4営業日ぶりに反落し、同13.72ポイント(0.7%)安の1845.73となった。 業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落。「公益事業」や「一般消費財・サービス」の下げが目立った。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億8000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億3000万株(同)。 自動車のフォード・モーターが安い。2月の米新車販売台数が市場予想を超えて落ち込んだことを嫌気した。金融のゴールドマン・サックスも下げた。アップルの最高財務責任者(CFO)を社外取締役に迎えると発表したが反応は乏しかった。特許が失効した高脂血症治療薬の店頭販売に乗り出すと伝わったファイザーも軟調。 クレジットカードのビザや映画・娯楽のウォルト・ディズニーの下落が目立った。 一方、物流のフェデックスが小高い。普通貨物の輸送料金の引き上げを発表し、収益率の改善を期待する買いが入った。アップルや自動車のゼネラル・モーターズも高い。
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