++Dr宮里の日記++
2010. 9. 18. Sat
「 心 訓 」
2009. 3. 04. Wed
「Don't think. Feel ! (考えるな、感....
2008. 12. 02. Tue
「 ヘ ア タ ー バ ン 」
2008. 10. 11. Sat
「 脳 内 音 楽 」
2008. 9. 23. Tue
「 心 の 闇 ? 」
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2010. 9. 18. Sat
「 心 訓 」
一、 世の中で一番楽しく立派な仕事は一生涯貫く仕事をもつことです。
一、 世の中で一番みじめな事は人間として教養の無いことです。
一、 世の中で一番さびしい事はする仕事の無いことです。
一、 世の中で一番みにくい事は他人の生活をうらやむ事です。
一、 世の中で一番尊い事は人の為に奉仕し決して恩に着せないことです。
一、 世の中で一番美しい事は全てのものに愛情を持つことです。
一、 世の中で一番悲しい事はうそをつくことです
この「心訓」は、慶応義塾を創設し、「学問のすゝめ」の著者かつ現代の「一万円札の顔」である福沢諭吉の7カ条の教えとして世の中に広く知られています。
これは、福沢諭吉が武家階級出身の門下生に対し「職業に貴賎無し」という持論を具体的に平易に説いたものと考えられており、第1カ条から第7カ条は、それぞれが互いに関連し合った内容だといわれています。例えば、第1カ条については、「一生涯を貫く仕事を見つけるまで、いろんな仕事に挑戦し経験して適職を見つけ出しその仕事を貫きなさい」と読み、決して1カ条毎を単独に解釈すべきではなく、第2カ条以下は第1カ条に言う「一番立派なこととは何であるか」を補足し示唆するものであるといわれています。
ところが
“ 福 沢 諭 吉 心 訓 七 則 は 偽 物 で あ る “
これは慶応義塾大学も公式に認めている事実なようですが、慶応義塾に関係の深い、諭吉研究家・評論家富田正文は自らが編集した『福沢諭吉全集第二十巻』で、上述以外に次のような内容も述べられているとのことです。
” 文体は明らかに現代文で、福沢の明治時代の文章とはハッキリ違っている。もちろん、福沢の書いたものではないし、福沢の文章から拾い出したという形跡も見あたらない“
さらに、作者、作成年月日とも不明のようです。
この7か条を繰り返し唱えていると、知らぬまに自分の血となり肉となり、潜在意識の中に刻印され、その後の人生を信念もって逞しく生きるための基礎となるのでしょう。また、時代が変わり不易流行も変わるものが多い中で、不易、変わらない真理があるものだと感心もさせられます。
どの偉人が残したものかどうかにこだわらず、自分の心を清め、高め、信念を植えつけてくれる名言には、毎朝目を通すようにしたいものです。
2009. 3. 4. Wed
「Don't think. Feel ! (考えるな、感じろ!)」
これは、かのブルース・リーが「燃えよドラゴン」の冒頭のシーンで言った有名な言葉です。
将棋のプロ棋士を対象に、
「直観(=直感)*」
を研究している伊藤毅志氏(電気通信大学助教)によれば、「直観」を働かせるために、
「Don't think. Feel ! (考えるな、感じろ!)」
という姿勢が必要であると述べられています。
同氏はその中で「優れたルールを数多く身につけることが直観を生む基礎になる」と述べられ、「直観を発揮したい分野で数多くの経験を積み重ねること、及びそこから成功パターンを抽出しようとする作業を継続することの重要性」を説明されております。
ということは、
「Don't think. Feel ! (考えるな、感じろ!)」
というのは、体感覚で己を磨いてきた武道の達人が、「感覚の微調整」の積み重ねで導き出した真実が基礎となって生まれた深い言葉として理解できそうです。
仕事や遊びでも、考えて物事を成功に導くことができる人が“一流”であるならば、感じるがまま物事を成功に導くことができるような“超一流”な人になるためには、まず先に、考えることの積み重ねのステップを踏んで多彩な手法を身に付けた“一流”の人でなければならないことが大前提となりそうです。
とりあえず、積み重ねの基礎が不足している私にはまだまだ縁遠い言葉のようです・・・。
直観(=直感)*
:伊藤氏は、「直観」と「直感」の語義は同じと考えているようです。ここでいう「直観」というのは、「分析的・論理的」な計算によって得られた明快で説明可能な答えではなく、「総合的・全体的」な視点での推論が「直観」だと言うことです。
2008. 12. 2. Tue
「 ヘ ア タ ー バ ン 」
手術を行う際は清潔操作であるので、必ず滅菌された手術着、手袋、キャップを身につけます。手術中にかく額の汗は、ある程度は手術キャップの生地が吸収してくれますが、私のような汗かきな人の場合では、生地の吸収が間に合わず、額の汗が顔面上を流れおちてくることがしばしばあります。流れおちてきた汗が目の中に入ってしまうと、目がしみて視界がぼやけ集中力の低下となって完全に手術の進行を妨害されて大変です。その上、汗でしみた片目を開くことができず、忙しい看護師さんに「あのぉ、汗拭いてください!」とまるでウインクしているようにお願いしなければなりません(笑)。
それ故に、自分自身のみならず周りのスタッフまで巻き込む要因になってしまった私の汗かきに対して、何かしら対策を練ることが必要となりました。現在では汗吸収パット付きの手術キャップという便利なものが市場に出回っています。しかし可能な限り経費節減とエコロジーを意識し、私は頭部に身につける布製のヘアバンドである「ヘアターバン」に目をつけました。
現在、愛用しているヘアターバンは、無駄を徹底して省略し極めてシンプルで完成度の磨かれたデザインの商品を揃えた「無印良品」の店で購入しました。私のチャコールグレー色のヘアターバン(下:写真)は、伸縮性があり、吸湿性もよく、蒸れないパイル生地を使用しているとのことで、私の要望を十分に満たしてくれる優れものです。
ヘアターバンを使用するようになってからは、術中に顔面に汗が流れおちてくることはなくなり、術野の視界は良好となり集中力の低下も認めません。もちろん看護師さんの汗ふき業務も不要となりました。顔面輪郭形成などの口腔内の狭い術野で下向きになって神経を尖らせながら行う手術や、脂肪吸引などの体力を要する手術などでは必ずヘアターバンのお世話になるよ
うにしております。
また術後、ヘアターバンが吸ってくれた汗の量を確認することが私の小さな楽しみにもなっています。思った以上の汗吸収量でヘアターバンの重みが増していると、無事に仕事を終えた喜びが感じられ充実した気持ちになります。
というわけで、日々の仕事アイテムの予備として、同じヘアターバンを少しずつ追加購入し、現在では合計7つのヘアターバンが毎日不足することなく、私の仕事の“相棒”として大活躍しています。
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