[16700] 彩雲(あやも) 2019/07/26(金) 09:46
ソカタ事故報告
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[16701] 坂川典正 [URL] 2019/08/11(日) 19:38
Re:ソカタ事故報告
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いやぁ強烈な報告書ですねぇ・・・今回、再読しましたが、何度読んでも酸欠だったんじゃないかなぁ・・・との思いがぬぐえませんね。TBMの与圧システムがどんなものだったか知りませんが・・・P210のような超単純なオーバーフロータイプなら低高度で酸欠になる恐れはないかもしれませんが、なにせラダートリムを忘れるくらいだから、与圧高度設定も忘れてるのではないのかしらん???
それはともかく・・・フライトシミュレータでしょっちゅうバーチャルIFRしていたら、こんな出鱈目な飛行は出来ないハズなんですけどねぇ・・・
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[16702] 坂川典正 [URL] 2019/08/13(火) 20:42
Re:ソカタ事故報告
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前言撤回・・・どうやらこのお方はオーパイ信者だったみたいですね。700馬力シングルエンジンの作り出す猛烈な左横滑りの力を、これまた強烈な右ラダートリムでキャンセルしていた上昇中は良かったのだけど、ぼんやりしていて高度を上げすぎて叱られ、パワーを絞ったのは良いけれど、トリムを戻し忘れて、この右ラダートリム効果で右螺旋降下(スパイラル)に入った・・・ただそれだけのことのようです。オーパイで飛ぶ癖のある人にありがちなミスではないでしょうか・・・わかっている人の手抜きツールとしてのオーパイは良いけど、オーパイに裏切られたら怖いです。P210もこれで落ちましたから。
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[16703] 彩雲(あやも) 2019/08/21(水) 14:58
Re:ソカタ事故報告
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坂川さん、店主様 ご無沙汰しております。
書きっぱなしで申し訳ございません。 遅ればせながら、スマホを仕事で使うようになって、こちらのサイトのパトロールもおろそかになっておりました。
先ずG藤さんに再開なさったそうで、羨ましい限りです。 池尻さんの茶色の172をお借りして、技能試験前に離着陸の指導して戴いたり、悪天の中その172を名古屋までフェリーする計画(中止)もあったりで、楽しい思い出満載です。残念ながら小松からの転出でご縁が切れてしまいました。
> オーパイで飛ぶ癖のある人にありがちなミスではないでしょうか・・・わかっている人の手抜きツールとしてのオーパイは良いけど、オーパイに裏切られたら怖いです。P210もこれで落ちましたから。
これって八尾から名古屋のあの事故でしょうか?オーバスピードで支柱の無いP210は、翼がバンザイしやすいのだ・・・と整備のO津さんに教えていただいた覚えはあるのですが、調査報告書を今回初めて読みました。
オーパイで空間識失調になるものなのですね〜機長は綺麗なお姉さんで、よく池尻さんのとこへも来て見えたT山さんもご同乗だったと聞きましたが・・・残念です。
訓練機の172でさえ、私の教官は離陸して第1旋転が左旋回の場合バンクは10度ラダーは絶対踏まない習慣をつけろと教えました。
片方に吹っ飛んだ玉は要注意ですよね。計器を信頼すれば、若しくはIFRの訓練をSIMでやっていれば何の問題も無かった事故ばかりですね。
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[16704] 坂川 典正 [URL] 2019/08/28(水) 16:55
Re:ソカタ事故報告
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彩雲さん、こんにちは! ソカタ機のような大馬力の単発機はパワーの出し入れでヨー方向の滑りが顕著に出ます。事故報告書には信じられないほどの(30度?)方位ずれが記されてます・・・私はこんな大馬力の機種には乗ってませんので、真偽は判りませんが、仮に15度のサイドスリップだとしても、必要なラダー(トリム)操作はとんでもない量だと思います。池尻さんのハナシでは、この手の大馬力単発機(スカイレーダー等)ではゴーアラウンド時にしょっちゅう事故ってたらしいです。まして、トリムを戻し忘れた状態でオーパイで手抜き飛行していて・・・頭が真っ白になってオーパイのSWを切ったら・・・考えるも恐ろしい!
他方・・・P210のオーパイは不安定で、特に高度保持モードは発散しがちだったと覚えています。このことを知らなかった機長さん(お姉さん?)が雲中で不用意に高度保持モードを使ってしまった・・・のではないか・・・と思っています。
『大事故は低空飛行と雲の中』・・・一度に何人もの友人を失った私としては・・・本当に残念なことではありました。
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[16705] omegaboo 2019/09/04(水) 08:11
Re:ソカタ事故報告
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坂川さん、彩雲さん、いつもの如く店主遅刻で恐縮です。 事故報告書をしっかり読んで理解してからと思ってたら時間ばかりたってしまいました。 私も最初に一読した時になんとなく茨木上空のP210のことを思い起こしました。 最近、恒例の福山B737オフ会のためにCDUとMCPばかりいじっていて、すっかりアナログ計器での飛行をご無沙汰にしております。 やはり基本に戻って手動でしっかり飛ぶことを忘れると空は容赦なく牙向きますね。ちゃんと訓練やろう…。 それにしても大馬力の単発機は一般の人の想像以上にナイーブでシビアなものなのですね。
そういえば八尾のJA3788 M20Cの事故も調査書が上がっていました。 https://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2017-2-2-JA3788.pdf
当初、坂川さんや彩雲さんが推察していた要因の他に重量超過に伴う不適切な重心位置や適切な回避操作の欠如なども事故要因として報告されています。
最近、ドローンの延長で空飛ぶ車の実現性を安易に考えている人が増えてきてますが、「空をなめたらあかんで」と内心思うこの頃です。
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[16706] 坂川 典正 [URL] 2019/09/06(金) 15:41
Re:ソカタ事故報告
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Boo様、こんにちは、坂川です。
> 最近、恒例の福山B737オフ会のためにCDUとMCPばかりいじっていて、すっかりアナログ計器での飛行をご無沙汰にしております。
いやいや、それは素晴らしい! 普通のパイロットなら、なかなかそこまで踏み込めませんよね。羨ましい!
> > そういえば八尾のJA3788 M20Cの事故も調査書が上がっていました。
ナナメに見せてもらいました。ムーニーには乗ったことが無いので、憶測ですが、小さな機体に大馬力エンジン、たしかピッチトリムは尾翼全体をスクリュージャッキで傾ける・・・という、恐ろしいアイディアで高性能を目指したものだった・・・と記憶しています。おまけに通常のオイル・ストラットではなくて、ゴムを緩衝材に使った特殊な主脚で、およそアマチュア・パイロット向きではない設計でした。
その点、同じ低翼機でもエアロスバルはボナンザ譲りの強力なダンピング機能を有していたので、ポーポイジングしない良い飛行機だったと思います。富士重工さんがスペアパーツを考えてくれていれば、もっともっと空に残っていたハズなんですが・・・それはともかく・・・小さな機体にありがちな重量重心範囲の狭さも、ムーニー機の事故原因の一つだったとは思います。高性能を生み出すテーパー翼も、一つ間違えると翼端失速=スピンの元ですからね。
> > 最近、ドローンの延長で空飛ぶ車の実現性を安易に考えている人が増えてきてますが、「空をなめたらあかんで」と内心思うこの頃です。
もう60年くらい前からVTOLは散々試されて来た、その結果が現在のヘリコプターですから、時間をかけたからといって、そんなには進歩しないと私は思っています。小さいからこそ成り立つ世界があるのです。これを2乗3乗法則と言うのですが・・・昆虫の真似をして、小さなドローンを作るのは出来ますが、人間が乗れる電動ドローンは出来るとは思えませんね。200mだけ飛ばすなら良いのでしょうが・・・
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