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[16870]   omegaboo      2024/12/08(日) 00:31
 JA07KD 事故調査報告書
 


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霧ヶ峰滑空場にて2015年に発生したDuo-Discus(JA07KD)の事故に関する調査報告書です。
https://jtsb.mlit.go.jp/aircraft/rep-acci/AA2016-5-3-JA07KD.pdf
いろいろ勉強になります。

実は先日のリアルタイム・リアルウェザーでやった霧ヶ峰滑空場でのMSFSフライト(使用機材はDISCUS-2C)でもやや危険な状況が発生しました。
当日は西からの風10Kntということで諏訪湖から吹き上げる上昇気流を期待して発航したのですが一向に上昇気流に遭遇せず、180度左旋回して(一応滑空場の南側の草地を緊急着陸地に想定)左手のRWY25側の滑走路端(アビームエンド)を通過時には獲得高度1,950mから50mほど高度を喪失して1,900mを少し切るくらいにまで下がっていました。
しかしその時点で滑走場との高度差はまだ200mほどあり、10kntの西風であれば車山西斜面のリッジリフトはあると判断。着陸はせず、いざという時は右旋回して滑走場南側の低地(草地)に逃げるという想定をしながら東へ進行しました。
すると滑走場の東側の谷に入った途端、短時間で急激に高度を失い始めたのです。
姿勢・速度はそのままですから明らかに下降気流による降下です。
上空で遭遇する下降気流と違い急に地面がせり上がってくる感じで一瞬身構えました…。
結果的には車山のリッジリフトを無事捉えることが出来、1往復半で車山レーダーサイトよりやや高い2,000m付近まで高度回復。その後も蓼科山でのリッジリフトも成功して最終的には3,000mまで高度を獲得して素晴らしいパノラマ風景を堪能出来たのですが、一時はAGL(対地高度)が100m前後までになったように思います。
明らかに安全に余裕がある高度とは言えません。
風向きと反対側にある斜面(谷)には下降気流が発生する事は分かってはいましたが低高度では特に慎重な注意が必要でした。

因みに以前、松本空港で遊覧飛行した時のパイロットの方が「南風で北側からこの空港に侵入する際は滑走路が丘の上にあるような地形になるため、セスナのような小型機では直前で丘を超えた時の風(下降気流)で機体が急に沈むことがあるので注意が必要なんだ」ということを仰ってたのを思い出しました。
この事故調でも霧ヶ峰の北風の時の気流の特性に言及した点がありましたがよくよく学ぶべきことだと思います。

それにしてもMSFS2020、気象面でもよく出来てますなぁ(苦笑)



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